img

エドガー・ケイシーとは

ケイシーの生い立ち

photo
 エドガー・ケイシーは1877年3月18日、ケンタッキー州の田舎町ホプキンスビルに農家の長男として生まれました。伝記によれば、ケイシーはかなり内向的な少年であったようです。

 ケイシーは少年時代に、後の彼を形成する上で重要な意味をもつ出来事にいくつか遭遇しました。まず9才の時に、地元の町にやってきた福音伝道士の影響で、キリストの生き方に魅せられたというエピソードは重要です。ケイシーは、キリストの生き方にあこがれ、自分も将来は病人を癒やしたり、苦しんでいる人々を救うような仕事をしたいと、子供ながらに真剣に願うようになったのです。そして10才の時に、父親から聖書を買ってもらうと、それこそ寸暇を惜しんで聖書を隅から隅まで愛読するようになりました。

 たしかに、エドガー・ケイシーの生涯を見ると、いわゆる霊覚者によく見られる「修行」的要素に欠けているように思えます。しかしケイシーの場合は、毎日日の出とともに聖書を読むという日課こそが、彼の霊的資質を開花させたのです。ケイシーは67才で亡くなるまで、毎年1回聖書を通読することを自らに課し、まさに「聖書を生きた人」でした。

 少年時代のエピソードとして、あと2つ忘れてはならない出来事があります。

 13才の時でした。ケイシーは、いつものように聖書を読み終え近くの森からの帰宅の途上にありました(彼は、聖書を読むための特別な場所を、家の裏手の小さな森の中に作っていた)。すると、突然自分の名前を呼ぶ声が聞こえ、その声の方を振り向くと、そこにまぶしい光につつまれた女性の姿が見えました。彼女はケイシーにこう語りかけてきました。

 「あなたの一番の願いを言ってみなさい」

 エドガー・ケイシーは、驚きで声を出すことが出来ませんでしたが、聖書を読みながらいつも祈っていたこと――病気の人を癒やし、苦しんでいる人を救うこと。特に病気の子供を救う人になりたい ――という言葉が口をついて出ました。するとこの女性はにっこり微笑み「あなたの願いは聞き届けられました。いつまでもその気持ちを持ち続けなさい。そうすれば願いは叶えられます」と言ってケイシーの前から姿を消しました。

 もう一つのエピソードは15才の時に起きました。これはある意味で、後年のリーディング能力の開花を予示したものであると言えます。
photo

エドガー・ケイシー(15歳)

 ある時、学校の昼の休憩時間に友達と一緒に野球をして遊んでいた時のことです。ボールを打って一塁に向かって走っている時に、同級生の投げたボールが尾てい骨に強く当たってしまいました。ケイシーはおもわず転倒しましたが、その時は何事もなかったかのようにすっと立ち上りました。しかし午後の授業からケイシーの様子がおかしくなりました。授受中に突然ケタケタと笑ってみたり、紙鉄砲を弾いてみたり、羽目をはずして騒ぐようになったのです。ケイシーの異変に気づいた教師は、ケイシーを早退させました。学校から帰ってからも様子は変わりませんでした。息子の異常に気づいた父親は、しばるようにして彼をベッドに寝かしつけました。ケイシーはすぐに昏睡状態に入りましたが、突然威厳のある声で明瞭にしゃべりだしたのです。

 「この人は、背骨に当たったボールでショックを受けた。この衝撃から救い出すには、特別のパップを作り、それをこの人の後頭部に貼ることである」

 そして、パップに使う数種類の薬草の名前を挙げました。両親が呆然としていると、眠れるケイシーは厳しくせき立てました。

 「この人の脳に取り返しのつかない障害を残したくないなら、今すぐ言ったようにせよ!」

 パップが貼られると、ケイシーは深い眠りに入り、翌朝には何事もなかったかのように起きてきました。