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リーディングとは

リーディングの実例

 リーディングは大きく分けると医療系リーディング(フィジカルリーディング)とそれ以外の非医療系リーディングの二つに大別されます。そのうち、非医療系リーディングはさらに5種類に分類され、そのため、ケイシーのリーディングはその内容に従って一般には次の6つに分類されています。
フィジカルリーディング 9,605 件
ライフリーディング 1,919 件
精神的霊的アドバイス 450 件
夢解釈リーディング 630 件
ビジネスリーディング 746 件
リサーチリーディング 956 件
 書籍などで紹介されるケイシーのリーディングは、全体の一部を抜粋したものが大半で、1件のリーディング全体を目にする機会はほとんどありません。
 そこで、ここでは、フィジカルリーディング、ライフリーディング、リサーチリーディングの中から全訳されているものを1件ずつ紹介したいと思います。
 これらを読まれれば、リーディングが実際にどのように行われたか、その様子をより良く理解することができるでしょう。また、リーディングを研究することがどれほど貴重な知見をわれわれにもたらすか、どれほどわれわれの魂を高揚させるかがわかるでしょう。
■ フィジカルリーディング
 まずフィジカルリーディングの例として、25才の男性に与えられたものを見てみましょう。依頼者の男性は「てんかん」を患っており、その治療法を求めてケイシーにリーディングを依頼しました。彼は1年半の間に全部で9件のリーディングを自分のてんかん治療のために求めましたが、次に紹介するものはその4回目のリーディングです。
ケイシー:
よろしい、われわれは[567] を捉えた。この人は前に見たことがある。
われわれの見るところ、前回見たときと較べて、この人の全体的な肉体状態には改善が見られる。交感神経系と脳脊髄系の間の不協調が神経と筋肉の収縮を引き起こし、それによって意識的な協調が失われるような時および所では、今でもそのような反応があるが、そのようなことが起きる回数は減りつつあり、また、重篤度も軽くなりつつある。しかしながら、いまだにそのような反応が起きていることは確かだ。
これは、多少なりとも体質的な状態になってしまっているが、それでも――この人の状態の変化に合わせて、われわれがこれからときどき与えるであろう指示を辛抱強く実行するならば、それを克服することができるだろう。というのも、この状態はきわめて微妙な性質のものであるからだ。有力な原因と呼べるようなものは、これまでもあったし、現在もあるが、これらは変わってきた――その時々でその状態に自らを適合させる身体組織が、そのようなもの(有力と思える原因)を作り出すのであり――身体組織は自らを別の仕方で表現しようとするのである。しかし、全体的な状態は改善に向かっている。
辛抱強く、一貫すること。そうすれば、われわれはこの人からこのような状態を取り除くことができるだろう。
これまで述べ、示してきたように、頸椎1番(環椎)のところの軸椎(頸椎2番)、つまり頸椎の1番と2番のところに、特別な注意を要する状態がある。これは――首をねじるというようなやり方ではなく――正しいアライメント(並び)になるように、頭で体を引き上げるような形で行うことが必要である。これは、もちろん、それ以前と較べて、現在はそれほど大きくズレてはいない。
頸椎と腰椎下部の調整を行うにあたっては、指示したように、この人を腹ばい(うつ伏せ)にし、そしてこの人の右側に立ち、拳(こぶし)あるいは手を使って、左側に向かって、そして下に向けて圧迫を加えることが望ましい。よろしいかな? ここの神経叢と神経節からの放射が、盲腸と乳び管に収縮を引き起こしているのである。
われわれの見るところ、この人の食事と活動は、この人[567] の全般的な状態と大いに関係している。
これらはについては、これまで指示してきたやり方を守る必要がある。
現時点では、これを次のように修正する。
どんな状態であっても、真のてんかんの場合は、乳び管と盲腸の間の部分に冷えた箇所が見出される。戸外における肉体活動を終えて休んでいる午後に、1日おきにこの部位にヒマシ油パックを、少なくとも1日2回施すこと。パックはこの人が耐えられる限り熱くする。そのパックが冷えるか冷たくなるまで、そこに当てておく。そして次のパックを行う――直接皮膚の上に当てる。3重にしたフランネルをヒマシ油に浸し、それを直接皮膚の上に当てる。毎回の施術で、2回目を行う時には、これを温め直すか、熱いオイルを使う。ヒマシ油パックは、肝臓の下部から臀部の上部に達するように行う。これによって、乳び管や盲腸、結腸(上行結腸)の中のリンパ管に存在する傾向が解消されるだろう。その傾向とは、収縮傾向と、肉体の神経の諸力に対する不調和を生み出す状態を助長する活動力の傾向である。
これを実行せよ。
喫煙や噛みタバコ、飲酒などによって、強い刺激を与えすぎないように注意せよ。むしろ、もっと戸外で活動するようにし、良い汗をかくくらいしっかり仕事をすること。そして、毒素と状態の合併を取り除くために、体から汗を擦り取ることが必要である。これは体を助けるだろう。質問を受け付ける。
(問)
私達の理解しているところでは、右側の調整は……
(答)
(質問をさえぎりながら)それについては既に与えた通りだ。腹ばいにし、右側に立って、左に向けて押し、それから下に向けて押す。
(問)
冷水の腰浴は有益ですか?
(答)
われわれの見るところ、冷水の腰浴よりも、(ヒマシ)油パックの方が望ましい。
(問)
ガスの圧迫によって発作が起きることがありますか?
(答)
述べたように、われわれはこれを軽減する――これは、盲腸と乳び管部位におけるガスの圧迫から来ている。これは(ヒマシ)油パックによって軽減されるだろう。というのも、冷水(腰浴)よりも、それ(ヒマシ油パック)はそこに直接割り込んでいくからだ。それ(冷水腰浴)は、楽にはしてくれるが、その部位におけるリンパ循環を引き起こすことはない。
(問)
私の食事法は正しいですか?
(答)
指示した通りの食事が守られているなら、正しい。
(問)
背骨の末端にある嚢胞は消えますか?
(答)
消える。イオデックスに活性灰を混ぜた軟膏を使って、ここをマッサージする。1オンスのイオデックスに、3グレーンの活性灰を加える。これを徹底的に混ぜる。毎晩、就寝前にこれを付ける。
(問)
では、夜に腹部への冷パックは勧められないのですね?
(答)
われわれとしては、むしろ、指示したように、一日置きに午後休む時に、熱いヒマシ油パックを体の右側に――肝臓の下葉から腰骨のところ、盲腸のところに達するように――行うことを勧める。
(問)
私はどれくらい良くなっていますか?
(答)
37.3パーセントだ!
(問)
私の健康のために、他に何かアドバイスがありますか?
(答)
辛抱強く一貫することだ。数年にわたって形成してきたものが1日で治るなどと期待してはならない。なぜなら、状態だけでなく、インパルスも含めて正常になるように正すことが要求されているからだ。
このリーディングをこれで終わる。
解説

 現代医学では「てんかん」は脳の中での急激な神経反応であるとされ、その爆発的な反応を抑えるための薬が処方されます。

 それに対し、エドガー・ケイシーは多くのてんかんは腹部の乳び管(lacteal duct) に癒着があり、それが原因であるとしています。しかも、癒着の結果として腹部(より正確には臍から右斜め上の部位)に低温部が現れるので、それをもとに診断可能であるとしています。乳び管の癒着を治療するために、ケイシーはヒマシ油パックという方法を勧めます。てんかんの原因を脳にあると見るか、腹部にあると見るか、ここに決定的な差があります。原因を見誤れば治癒は望めません。

 実際、ケイシーはてんかん患者の多くをこの腹部へのヒマシ油パックによって治癒せしめています。てんかんに関するこのようなリーディングは全部で268件ほど存在し、これらを研究することでてんかんの治療に対してさらに具体的で有効な治療方法を導き出すことができます。

 またこのケースでは、頸椎の調整に関するかなり具体的な手技が説明されています。整体や理学療法に携わる方々にとっても、これは貴重な情報です。

 質疑応答の中で、リーディングはときどきユーモアを発揮しますが、このケースでも治癒率が「37.3%」とジョークを言っています。これを文字通り「37.3%」だと受け取った方は、まだまだリーディングの読み込みが足りませんぞ。

■ ライフリーディング
 次に、少し長い部類に入りますが、典型的なライフリーディングを紹介しましょう。
 多くの場合、ケイシーは1回目のライフリーディングでは、その依頼者の占星学的な特徴(つまり転生と転生の間に滞在していた惑星と、それが現在の人生にどのような影響を及ぼしているか)について概説し、それに続いて、今回の人生に影響している過去生を4 つから5 つくらい明らかにしました。
 そして過去生からどのような長所や短所を引き継いでいるかが率直に述べられ、長所を伸ばし、短所を直すためのアドバイスが与えられます。
 占星学的な特徴と過去生について一通り説明すると、質疑応答に入ります。
 このケースでは、それに加えて冒頭で、依頼者の魂の記録(アカシックレコード)の様子を描写しています。
 彼女のアカシックレコードを手にしたケイシーは「何と美しい記録だ!」と感嘆しています。われわれも、いつか「美しい記録だ」と言ってもらえるようにこの人生を生きたいですね。
ガートルード:
あなたはこの実体と宇宙ならびに宇宙の普遍的力との関係を述べます。今回の人生にパーソナリティーとして潜在および顕在している状態を述べます。また、地上への過去における出現について、その時と場所と名前を明らかにし、それぞれの人生においてこの実体の成長を促したもの、あるいは退歩させたものを明らかにします。現在の実体の能力を明らかにし、この人が達成し得るものとその方法を述べます。私が行う質問にあなたは答えます。
ケイシー:
はいー何と美しい記録だ!
ここに、現在[3374]と呼ばれるこの存在の記録がある。
この記録を伝えるにあたって、言葉では言い表せないものが多くある。精神的・霊的自己の情緒という面での経験があることを実体がこれまで知ってきたとおり、そして現に見出しているとおり、時として崇高なるもの、そして時として滑稽なるものの間の距離に架け橋をすることができるのは、ただ音楽だけである。
潜在的そして顕在的な衝動は、地上での経験と転生間における経験から生ずるものである。
あなたは、木はその倒れる処(ところ)に横たわる、ということをしばしば聞いてきた。これが何を意味しているか考えてみたことがあるだろうか? 物質的な概念ばかりではなく、霊的な意味で。そのことを学ぶように―この諺の観点からして、それは別な意味をもつことになるだろう。
この実体の経験を解釈するに際して、我々は、過去から現在に至る目的を心に留めたいと思うが、決して自分自身を欺かないように。
そのライフ・シールは、14インチかそれ位の方形。その中央には開いた本が置かれている。聖書だ。シールの上に百合の花。と言うのも、実体の経験で最大のものは、師の話す声が聞こえたあの時期にあるからである。「野のゆりがどうして育つのか、よくわきまえなさい。働きもせず、紡ぎもしません。しかし、栄華を窮めたソロモンでさえ、このような花の一つほどにも着飾ってはいませんでした」。
すべての美、純白さと尚また中央に金色を兼ね備えている野の百合の花、このシールはある種の典をあらわしたものである。シールの上には三匹の蜜蜂がいる―これらは、精神と肉体と魂を表わしている。一匹は百合の花の中央に、一匹は空中に、そしてもう一匹は開かれた本の上にいる。蜜蜂達は、増し加えることも減らすこともできるが、減らす蜜蜂は、その書に示されている約束を取り去られるであろう。増し加える蜜蜂には、そこに記録されている苦難と悲哀が増し加えられるであろう。
それ故、これらのことは、実体が狭く真っ直ぐな道を歩むようにいつも促すであろうが、それにとどまらず、あなたの行く道を他の人々もまた知ることが出来るように教え示すように仕向けるであろう。
地上でのこの実体の出現を示すに当たっては、その人生から沢山の美が導き出される。薔薇に美しくあるように、菫(すみれ) に香(かぐわ)しくあるようにと誰も言うことはできないし、夕焼けの空そして嵐や風に、自然の歌に自分たちの声を付け加えるように告げられもしない。だが、音楽と自然そしてあらゆる美がこの実体に多くを語りかけている。どうしてか不思議に思ったことがあるだろうか? あなたはそのようなものを善用してきただろうか、それとも乱用してきただろうか? これらのことをあなたは自身の内部において答えなければならない。それは真理の言葉を熟慮することによって可能である。
百合の花の白さと主の声…主は、全ての真理は神の内にあり、地の物質的な物事の中にはないという教訓を示そうとされたのであった。
いつも働き手でありなさい、そうだ、蜜蜂のように―しかしそれは、地のあなたの場所を、人が住むのにより美しい場所にするような貢献であり続ける方法でなければならない。
みどり児の微笑み、薔薇の花の香しさは、ただ神の人に対する思いやりの映しである。赤ん坊が可愛らしい仕草のレッスンを受けているとでもお思いかね! 何故なら、人の愚かしさは神の英知、人の賢(さか)しさは造り主の滑稽、なのである。
占星学的には我々は、金星からは支配力としての衝動、水星からは判断力としての衝動、木星からは普遍的意識としての衝動を見出す。それゆえ、美、愛、音楽、自然、これらは実体にとり最大限に応答してくれるものである。友情の美、共同の美、風景の美、嵐の美、しかし尚、怖れが実体の身近に迫るとき、不安が忍び寄る。それは、我々の見るところでは、主への全幅の信頼が欠如しているところから生ずる。
地上での経験は、単なる滞在期間として示されるのみならず、人が境遇とか環境と呼ぶものによって、その魂が成長したり歪められたりする期間として示される。しかし、神に調和した魂は、百合の花で示されたように、境遇や環境を変えることができる。事実上、自然界の総ての力さえも変えうる。何故なら、全ての美は神からのものであり、全ての愛は神に由来するからである。自然界に内在する全ての力は、その故に、神の愛の証である。それらは、あなたと同胞とのすべての交わりの中で育てられ、慈しまれるのである。
これより前、実体は現在の出生国にいた。この国の初期の移住があった頃のことである。最初の移住者というわけではなかったが、失われた人々を探し出すためにやってきた人々となった。
この実体は、ほかの何かと同じくらい異常な事件のためにやって来た。他の人がしようと望まない多くのことを為すことは、まったく冒険的であり、しばしば向こう見ずでもある。(しかし)それらが、その活動の美しさゆえに、そして信頼感のゆえに、実体には魅力的である。
当時、名前はメアリー・クラークで、実体はその経験を通して得るところがあった。また、ライフルのかなりの名手であり、弓矢も同様であった。この実体は野外活動に関わる全てのことに親しむべきである。というのは、それがあなた自身を若く保つための最良の方法だからである―自然と密に接し、あらゆる運動形態の活動を続けること。それによって、あなたが日没と太陽の昇る朝、何時も行なっているように、魂に生気を吹き込む。そして、時には自分の魂をご覧なさい―あなたの魂は夕焼け空のように美しい!
これらのことをあなたの活動の中に維持するようにしなさい。そうすれば、あなたの人生の中にさらに偉大な経験がもたらされるであろう。
それ以前、実体は英国にあった。昔もそういうことがあったが、過度の情熱が神の名において人々をしてしばしば奇妙なことへと導いた時、それらの活動の準備をしていた頃のことである。
実体は、その時、置き去りにされた人々の中の一人であった。異常な状況下で、様々な事柄を注意し世話すべきはずの連れ合いに取り残された。こうした状況は、実体に、自分の信念に対する堅忍不抜さをもたらしたが、それと共に、空しい約束をする人への疑惑を生じさせた。
ここにおいて、あなたは現在の連れ合いとの関係を見出す。あなた方の双方がお互いに信用しなかったことのいくつかを解決することが必要となるであろう。それらのことを神聖の裡に保ちなさい。と言うのも、それらの解決をする時が今だからである。うわさ話的なことであなたの成長を阻害させてはならない。もし信じるなら本当の意味であなたの生命を祝福してくれる魂を疑うよりも、一つの魂を信頼するのが最も善いことだからである。
このことは、当時の地上滞在において結び付けられた関係の下にやって来るあらゆる人とあなたとの関係における態度であるべきである。と言うのも、あなたはその人達の多くと出会い、彼らの活動の背後に疑問符を見つけるだろうからである。しかし、主の示されたことを思い起こしなさい、「友を得たいと思うなら、あなた自身が友好的であることを示しなさい」。「愛を得たいと思うなら、他の人を愛しなさい」。何故なら、好意が好意を生むものだからである。
当時、実体はルダスとして知られていた。
それより以前、実体は、主が地上を歩まれる経験をされた期間の聖なる地にあった。
主が海辺に立ち、そのあとペテロの舟から語られた日、真っ先に集まった子供たちの一人であった。
その時実体は十代の初めで、主から多くの言葉を聞いた少女であった。現在の状況がそれを許すなら、これらの言葉は、水の美しさ、空に浮かぶ雲の素晴らしさ、嵐や雪そしてみぞれやあられの気高さに対する認識をこの人の経験にもたらすことができる。それら全ての言葉が、人の子らに向けられた主の約束の親密さ、素晴らしさを実体に語りかける。
黙って想像するだけでもたらされる美についての、その約束に絶えず忠実であり続けなさい。それらの出来事の経過が人に意味するものについては、マタイ、マルコそしてヨハネによって発表されたそれぞれ異なる表現を、何度も何度も読み返しなさい。
実体はマリアとして知られていた。と言って、聖女の一人と言うわけではない。実体は遅れて、ヨハネとマルコをたいそう愛する仲間の一人となったからである。そしてついには、ペテロとバルナバの問題が議論を引き起こした。
後になって、実体は、人生の後半期の様々な活動面で教会の助手に加わり、ギリシア人の活動に参加したことさえある。ほとんど宣教師そのものであった。
あなたは殆どそこでの時間を過ごした。何故なら、ある人との結婚が近かったからね、だろ?
それより以前、実体は「丘と草原の町」、ペルシアとアラビアの国にあった。当時、その土地にいたその教師が、様々な土地からやって来た多様な人々に申入れをしていた。
実体は、その教師からの助けを求めていた人々の福祉に多大な貢献をした者の一人であった。
それはこんな風である。実体は、病室を訪れて、その日をすっかりと晴れやかにすることのできる人である。と言って、看護師としてではなく、むしろ病にある人々と語り合ってくれる人である。と言うのも、実体は、笑う人と共に笑い、悲しむ人と共に泣くことができるからである。
あなたの全ての活動において、このことを身近に保つようになさい。あなたは、あなたの居る所で、探し求める人々を助ける力となるものを、しばしば与えることができるから。そう、人々は、遥か彼方にあるかに見えるものを探し、求めている。
当時、エデスという名で、実体は獲得した。現在では、福祉の仕事に貢献できる能力がある。それは、パンフレットを配ることではなく、自分の聞いたことを伝えたり、彼ら自身も経験出来ることを話したりすることで、病の人、閉じこもっている人を訪問する援助者となる能力である。そして、子ども達にも親切でありなさい。
それより以前、実体はエジプトの地にあった。人々が、使者として、教師として他の土地に入るために準備をしていた頃のことである。
実体は、神官の娘の一人であった。その神官は、犠牲の神殿において聖人とされていて、サードの地で活動し、美の神殿において人々を教化し、聖職者の務めを果たすための準備をしていた。
それ故、現在でも、かの儀式、心身の特定の活動、時々見られる形式的行為が実体にとっては多くのことを意味するのが知られる。
当時の名は、エル・アルドス・アンであった。
現在のこの実体が持つ能力と、この人が達成し得るものとその方法については次のように答えよう。
自分自身を神に認められるように示すことを学びなさい。労働の人であることを恥じてはならない。
真理の言葉を正しく分かち合い、この世の事で自分を汚さないように保ちなさい。
小さからずのことを付け加えておくが、あなたが最善に為しうることは、あなたの家庭と家族の中にある。と言うのも、多くの人にとって助けの経路となりうる人達がそこに居るからである。
率直に、賛成を「はい」と言い、反対を「いいえ」と言いなさい。しかし、ウィットは飛ばし続けなさい。大声で泣いても良い。しかし、最大の事は、笑うことの出来ることである。
質問を受け付ける。
(問)
前世において、次の人達との関係は何だったのですか―何時、何処で、どのようなものでしたか? 夫〔…〕からお願いします。
(答)
パレスチナとギリシアの人生で、そして、「丘と草原の町」で。どれにおいても密接な関係があった。
(問)
娘の〔5257〕との関係をお願いします。
(答)
サードの地において。その地であなたは色々と問題を抱えていた。そしてここでもある問題を抱えている。しかし、ご機嫌を取ってあげなさい。この地であなたは多くの獲得すべきことがある。
(問)
〔993〕との関係を。
(答)
「丘と草原の町」で親密な関係があった。確かに、美の神殿でも紹介され、結び付けられたが、「丘と草原の町」でもより密接な関係があった。
(問)
以前と同じ様に家事の中に留まるべきか、それともこの時点で変化するべきか、どちらが望ましいでしょうか?
(答)
もうすぐに、変化が起こるだろう。その方がより良い。
(問)
私の魂の力を成長させる最適な方法をアドバイスして頂けますか?
(答)
主に顔を向け、しばしば祈りを捧げなさい。その祈りのように生き、そのようでありなさい。
主よ、私はここにおります! 今この地上で、あなたが私に抱いておられる目的を実現するのに、あなたが最善と思われる方法で、私を用いたまえ。
(問)
どんな色、宝石、香水、音調が私にとって最適ですか?
(答)
牧歌的な性質の音楽。例えば、花の波動、鳥のさえずり、風の音、あられの音、みぞれの歌、雪の詩。荒々しさの中のもの、そしてさよう、静けさの中のもの。これらの全てがあなたに訴えている。
色は、藤色と紫。それらはこの方に良い。その身体を癒すから宝石については――真珠が身近に着けられるべきである。装飾品としてではなく、むしろこの方に強さを与えるものとして。
(問)
朝の祈りの会を導く際に用いられるべき手順は何が適していますか?
(答)
神に心を開きなさい。そして、キリストが約束されたものの意識で自分を取り囲みなさい。「あなたがたがわたしを愛するなら、わたしの命令を守ります。そうすれば、わたしと父はやって来て、あなたがたと共に住みます」。そしてこのことが身と心のうちで感じられ、語られる時、主がその日海辺で話されたキリストの来臨を心に思い浮かべなさい。
(問)
瞑想時に関する忠告と助言を正しく理解したいのですが、どうして私はあんなにも早く意識が無くなるのですか? これは望ましいことですか?
(答)
自分を同調させ、キリスト意識で自分を取り囲むなら、恐れてはならない。あなたがパウロに詰問された時、閉め切った部屋でそうしたように、その経験と恐れが忍び込むならば、恐れよ。
しかし、あなたの瞑想を斯くあらしめなさい、「私はここにおります、神よ! 私を用いたまえ、私を遣わしたまえ」。
今回はこれで終わる。
解説

 ライフリーディングを調べると、その人の性格上の特徴がしばしば過去生から持ち越されたものであることを知って驚かされます。

 また、それぞれの過去生がどの時代のどの地域で営まれ、その時の名前や性別、大まかな人生の特徴などが明らかにされています。

 過去生に関する情報が信頼に足るものであるかどうかは、それによる性格描写がどれほど正確であるか、また、過去生の情報をもとに努力した結果が有効な成果をもたらしたか否かによって判断されます。

 エドガー・ケイシーのライフリーディングの特徴は、リーディングを得た人々についてその後も追跡調査が行われ、きわめて多くのケースにおいて、その信憑性が確認されていることです。これらは、人間の霊的本性を探究する上での貴重な情報源であり、そこには、われわれ自身の人生をさらに意義深いものにするための示唆が豊かに含まれています。

■ リサーチリーディング
 リサーチリーディングは複数の人々が集まって、特定の分野についてより広大な視点から情報を求めたもので、キリストの生涯であるとか、アトランティスの情報といったものや、非行少年の矯正といった問題など、さまざまなテーマのものが扱われました。それらは今日のわれわれにも非常に興味深い情報となっています。
 ここに紹介するものは、「キリストの復活」に関するリサーチリーディングです。
(問)
1940年のこの復活祭の日に、わたし達はイエス・キリストの復活の意義に関する講義を求めます。
ケイシー:
すべての者の経験にとって意義深いものとなるであろうものを与えるにおいて、イエス・キリストの復活の意義を現実の人生に活かすには、今日の世界を取り巻く政治的・経済的状況と同じように、思想世界に存在する状況について考察することが有益である。
イエスの生と死と復活は、ここにいる人々の心と意識の中に真実として存する。イエス・キリストの復活は、人が(その人にとって有する)復活の意義を自らの日常生活や、同胞との会話や経験に適用するその程度に応じてのみ、それぞれの人にとって意義深い事実となる。では、憎しみに満ち、主張の分裂したこの物質世界にあって、あなたがた一人一人は同胞に対してどのような道を追い求めるだろうか。
同胞との関係の中で実践できるよう、教師の中の教師であるキリストが与え給うた生き方と行いの原理、教えに、その道はかなっているだろうか。
あらゆる律法は主のうちに存するということを、われわれは知り、そのことに気づきさえすればよい。なぜなら、主は、わたし達の行いを促すべき動機や願望、目的の土台、原理を与えられたのだから、わたし達は自らの世界の中で――こうして生き、話し、祈る中で――主が弟子達に祈り方を教えられたように、主によって勧められた仕方で、あのテンポで、その原理を活かすべきであるからだ。
この祈りを自らの経験の中で考察するならば、道であり、真理であり、光であるイエス・キリストの生と死と復活が、この時代の人類の経験にとって何を意味しなければならないかが理解される。神をあざむくことはできない。人は、蒔いたものを刈り取らなければならない。このことは、あのガリラヤ人の生涯に見事に実証されている。彼の内にわれらは生き、動き、死ぬのである。彼のうちにわれらは皆、生ける者となるのである。
それ故に、憎しみや悪意、妬みを遠ざけ、争い事を増長する側に立つことを避けよ。
むしろ、父なる神の意志によらずして、人は如何なる権威や地位に就くことはできないことをわきまえ、人間イエスが物質世界に出現することで、主イエスについて、主によって約束されてきたことが成就するかも知れないことを知って、汝らは主の側に立つべし。
この神の人の復活の意味について思いめぐらすにつれて、神の御座に近づくための道が汝に開かれることを知るがよい。言い訳や、自己弁護としてではなく、むしろ愛において、調和において、罪に汚れたこの世に希望をもたらさんがために。
各人は――それぞれの小さな活動領域において――物質世界においてキリストの理念に対立するように見える人々の間にすら、平和と調和をもたらすように行動し、生き、祈ることができるだろう。
心を騒がせてはならない。汝は神を信じる者なれば、主イエスをも信じよ。平安と、父なる神に戻る道をもたらすために来られた主を信じよ。主は死を取り除く力によってそれを証しされた――死とは、人の人生にあっては罪のことである。
かくして人は、真に心を尽くし主を愛し、隣人を自分自身のように愛することができるのである。
これで終わる。
解説

 「キリストの復活」というきわめて宗教的なテーマを、リーディングはわれわれの人生にいかに適用するかという実践のテーマとして示しています。これはリーディングに一貫して流れる姿勢であり、霊的な真理であっても、それがわれわれの人生に有益なものとして活用されない限り、それは無用のものであると見なされます。

 ケイシーが実用的神秘家と評される所以であり、その特徴がはっきりと現れているリーディングです。

 短いリーディングですが、高次の霊的メッセージであることが、これを読むだけでも感得されます。